FLL世界大会出場決定までの道のり

▼はじめまして!WHITESTARです

私たちはCrefus(クレファス)北長瀬校で、LEGO®を使ったロボットプログラミングをで学んでいます。

 

 

メンバーは岡山県岡山市内の小学校に通う、

小学2年生から5年生までの小学生4人組「WHITESTAR(ホワイトスター)」です。

(チーム結成時は小1~小4)

  • 絵を描くのが得意な子
  • 文章を書くのが上手な子
  • 話したり説明するのが好きな子
  • モノづくりに夢中な子

そんな個性あふれるメンバーが、

この半年間

FLL(FIRST LEGO LEAGUE)Exploreクラスの大会(https://firstjapan.jp/program/explore/)に向けて、力を合わせて挑戦を続けています。

 

FLLは社会的な問題について探究活動を行い、解決策や提案をLEGOブロックとプログラミングを掛け合わせて表現し、発表する大会です。

 

FLL Exploreという大会は、6〜10歳(日本では小学1〜4年生)の子どもたちが

楽しみながらSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)に親しむためのプログラムです。

毎年発表されるワクワクする社会的なテーマに沿って、チームで探究活動を行い、

発見したことやアイデアをレゴモデルポスターで表現し、発表します。

 

Exploreは勝敗を競うものではなく、すべてのチームの努力が評価され、賞が贈られます。

活動を通して、チームワークや問題解決力を育みながら、お互いを尊重し合う心を学びます。

子どもたちは、自分たちのアイデアを世界に発信し、新しい発見を一緒に楽しむことを目指しています。

(NPO法人 青少年科学技術振興会 FIRST JapanのHP/FIRST LEGO League Exploreから引用)

 

 

2024年12月

大阪で開催された地域大会に出場。

そして

2025年2月に東京で行われた全国大会ではファイナリストに選出され、

ついに

2025年8月7日〜8月10日まで開催される、マカオでの世界大会への出場権を獲得することができました!

FLLマカオ世界大会は、30カ国から500チーム、12,000人が参加予定。

FLLの大会においても、過去に例のない大規模な国際大会になる見込みです。

こちらに日本代表として参加します!

 

この記事では、私たちWHITESTARが歩んできた軌跡と、いよいよ挑む世界大会への意気込みをお届けします。

  

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★地域大会での挑戦と成長

WHITESTARのメンバーは、もともと知り合いだったわけではなく、この大会のために集まった仲間です。

 

学校も年齢もバラバラの4人。

ですが活動を通じ、互いの得意・不得意を支え合いながら、「チームらしさ」を育んでいきました。

 

彼らは2024年12月8日の大阪大会(地域大会)の時点から、「世界大会へ行きたい!」という強い気持ちを胸に抱いていました。

初挑戦ながら、バミューダトライアングルに人工島を建設し、海難事故に備えた避難施設を作るという独創的な解決策を提案。

 

アイデアを出しながら、ひとつひとつ積み上げて立派なモデルが出来上がりました。

そして、LEGO®とプログラミングを用いたモデルの完成度の高さが評価され、地域大会ではチームモデル賞を受賞。

 

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★独自の探求テーマ「バミューダ」で勝負

WHITESTARは大会テーマ「SUBMERGED(海洋探査)」に対し、「バミューダトライアングル」という独特なテーマを選択。  

バミューダトライアングルとは、アメリカのマイアミ、バミューダ諸島、プエルトリコを結んだ三角形の海域。

 

この海域では、船や飛行機が原因不明の事故に遭い、消息を絶つことが昔から報告されています。

 一部では、超常現象の舞台として語られることもありますが、実際には

  • 海底から噴き出すメタンガス
  • 頻発する海上竜巻
  • 大型ハリケーンなどの自然現象

が、主な要因と考えられています。

 

私たちはこの海域を少しでも安全な場所にしたいと考え、解決策を提案することにしました。

実は最初は、周りの大人たちは「このテーマで上手くいくのだろうか…」と不安でした。

しかし、子どもたちは先生を説得するために自らリサーチし、プレゼンを行うほど熱意があり大人たちも応援することに。  

 

バミューダトライアングルで起こる社会的な問題は何だろう?と考え”海難事故への解決策”を提案することに。

バミューダをきっかけに考えた解決策ですが、これなら世界中の海難事故にも応用できるのではないか、と。

 

結果的には、他のチームが海洋ゴミや深海魚などをテーマにする中、一味違った切り口が来場者や審査員の注目を集め、ブースには多くの人が訪れました。

子どもたちの興味や好奇心を信じてやってきて本当に良かったと思った瞬間でした。      

 

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★想定外のアクシデント、それでも立ち向かった子どもたち

実は大阪大会直前、メンバーの1人が肺炎を患い、もう1人は当日の早朝に胃腸炎になり高熱が…。

 

体調が万全でない中、それでも2人は「みんなと一緒にやり遂げたい!」という強い思いで岡山から大阪の会場へ。

他の2人はサポートができるよう、直前に発表台本を見直しブースに来た人へ説明する役を担ったり。

 

お互いを支え合いながら、最後までプレゼンテーションをやり遂げました。

 

その姿は、サポートしてきた周りの大人たちに、大きな感動を与えました。

そして、全国大会への切符を手に入れたのです!

FLL Explore大阪大会への挑戦は、子どもたちにとって「困難を乗り越える力」

そして

「仲間とともに挑む喜び」を教えてくれる大きな一歩になりました。 

 

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★全国大会でのさらなる挑戦と進化

地域大会からさらに燃え上がった「世界へ!」の思い。

 

しかし、全国大会に向けた準備期間中子どもたちはさらに高いハードルに直面します。

地域大会の審査員レビューを振り返ってみると、「今の解決策だけでは世界に十分通用しない」という現実に気づいたのです。

 

そこから彼らは、さらにバミューダでの問題を深く調べ直し新たな解決策を2つ打ち出しました。

これにより、世界中で起こる海難事故を更に減らし、さらにエネルギー問題にもアプローチする!

 

メンバーたちの自由な発想からすばらしい解決策が生まれました。

 

ただ、この大幅なブラッシュアップに伴い、モデルの大きな設計変更、パーツ追加、人工島の役割の見直し、ポスターの再制作に着手。とても大変でした。

 

そして前回質疑応答で困った経験もしたので、プレゼン内容を見直し想定質問の練習もしました。

週末に6時間以上集まり、全国大会まで約2ヶ月間休まず取り組む日々が続きました。

 

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★衝突と成長を繰り返した日々

当時は小学1年生〜4年生のメンバーたち。

努力の中で、疲れや不安から不機嫌になる日もありました。

 

時には喧嘩もしました。

でも、喧嘩の後には必ず声を掛け合ってまた笑い合って練習を再開。

 

お互いを気遣う姿勢を自然と身につけ、精神的にも大きく成長したと感じています。

 

 

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★完璧な発表!自ら行動し、世界への一歩を踏み出した子どもたち

そして迎えた全国大会当日。

子どもたちは体調万全!

心も一つにして本番に臨みました。

 

発表は、これまでの努力の集大成ともいえるパーフェクトな仕上がり!

審査員からの想定外の難しい質問にも自分たちの言葉でしっかりと考え、答える姿がありました。

これは、数え切れないほどの練習や議論があったからこそできたことです。

 

実は私は、大人でも難しい質問を出された時に「これはもう無理かも…」と胸の内で思ったのです。

 

しかし、彼らは誰ひとり諦めていなくて。大人でも返答に困ることを無言にならず、一生懸命考えを伝えたのです。

 WHITESTARのメンバーの強みは、”いつも前を向いて進む力”だと思います。

 

また、発表の時間以外も、子どもたちの積極性は発揮されていました。

展示ブースでは、ただ待つのではなく「説明しますよー!」と元気な声を上げ、初対面の大人たちにも堂々と説明。

 

話すのが得意な子も、苦手な子も、それぞれ自分なりに役割を見つけ全力で挑んでいました。

 

また、他のチームのブースにも積極的に訪れ交流を楽しむ姿も。  

 

好奇心と行動力に満ちたその姿は、子どもたちの無限の可能性を感じさせるものでした。

  

全身で

「私たちの提案を見てほしい!」

「伝えたい!」

という熱い想いを表す。

 これは大人でもなかなか出来ることではありませんよね。

 

 結果、全国大会でもチームモデル賞を受賞!

さらに、ファイナリストとしてマカオ世界大会へ出場できる3組中の1組に選ばれました。

世界大会進出が分かった後には自然と輪になり、「バミューダを世界に届けるぞー!おーっ!」

と、円陣を組んで声を合わせる子どもたち。

 

  

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★世界大会への挑戦 — 好奇心を胸に、世界とつながる!

こうして地域大会、全国大会を経ていよいよ世界大会のステージへと歩みを進めることになったWHITESTAR。

 

2025年8月7日〜8月10日

世界各国の子どもたちが集う大きな舞台、マカオへ!

 

全員初めての国際大会という未知の世界。

(ちなみに当校も初めての参加)

それでも子どもたちは、期待と好奇心に満ちた目で未来を見つめています。

  

 

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★順位よりも、出会いと経験を

世界大会ではもちろんチャンピオンも目指すのですが、順位や結果を超えて「世界中の仲間たちと交流し、学び合うこと」

を一番の目標に掲げています。

 

異なる文化、考え方、表現方法を持つ子どもたちと出会い、好きなことを通じて心を通わせる体験はこれからの人生に大きな宝物となるでしょう。

 

<子どもたちが目指すもの>

  • 自分たちのブースを誇りを持って紹介する
  • 積極的に他チームを見学、質問する
  • 国や言葉の壁を越えて、友達を作る

 「バミューダのアイデアで世界をもっと良くできる!」

 WHITESTARがまっすぐに信じているこの前向きで力強いエネルギーを、マカオの地で思いっきり届けてきたいと考えています。

 

 

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★未来へ — 応援をお願いします!

世界大会への挑戦は単なる一度きりのイベントではありません。

 

この経験を通じて、

 好奇心を持ち続けること。

 違いを楽しむこと。

 諦めずに伝え続けること。

そんな「未来を切り拓く力」を子どもたちは自分の中に育んでいく。

 

そして、きっとこれからの学びや人生にも

今回の経験が温かい「追い風」となっていくはずです。

WHITESTARの子どもたちは、世界へと羽ばたくために今この瞬間も一生懸命に準備を重ねています。

 

世界大会はプレゼンを英語でしないといけませんし、ポスターも英語に全て書き換え展示ブースも日本らしさをアピールできるものを計画中。

(モデルや道具をどう運ぶかという問題も…)

 

  

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★最大の危機を乗り越えて、新教室スタート

全国大会への挑戦を進めていた最中、私たちの教室に思いがけない最大のピンチが訪れました。

 

教室が無くなってしまう!!

せっかく、子どもたちが力を合わせて界大会への切符を手にしたのタイミングで…。

 この素晴らしい活動が途絶えてしまうかもしれない。

そんな危機を目の前に、私は考えました。

 

「子どもたちの挑戦をここで終わらせたくない!」

「子どもたちの学びの場を絶対になくしてはいけない!」

  

今季の大会に挑戦し、全国大会への切符を逃した子どもたちが「来年こそリベンジする!」と意気込んでいます。

 今季の活動を見た他の子どもたちも、「来年は私も絶対に参加したい!」と目を輝かせています。

 

そんな子どもたちの未来を守りたい

だから私は独立開業する決意をしました。

 

新しい教室は

2025年4月1日から無事スタートしました。

子どもたちの学びが止まってしまうことを回避でき、多くの子どもたちが楽しく通っています。

 

これからも子どもたちの成長を応援し、見守っていきます!